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翼なき竜


 5. 城下の夕(1)


 突然来訪した父は、口を尖らせた。
「せっかく来たというのに、お前は朝から仕事か」
「暇ではないんですよ。前触れなく来られても、私にも予定やスケジュールがあって、父さんの相手をしていられないんです」
 宰相は目の前のドルマを、父より先に食べ終えた。ドルマとは葡萄の葉に肉や米や野菜を詰めたものである。舌に馴染む味が広がる。
 デザートとして、ヨーグルトがやってきた。
 ドルマもヨーグルトも、東の領地にいたときを思い出させる懐かしい食事だ。
 東の料理しか受け付けない父のため、父が滞在し始めてから、宰相の館では東風の食事が続いていた。
 西風の四角いテーブルの向かいでは、ターバンを巻いた父、サラフがふっくらとした頬に更に食べ物を詰め込んでいる。
「少しくらい休めないのか?」
「デュ=コロワ様に王城の案内をする約束を交わしているんです。父さんが来るより前に約束していたことで、どうしても無理なんです」
 デュ=コロワはしばらくこの首都に滞在していた。竜から助けられた恩義もあり、王城を案内してほしいとの要望は断れない。
 命の恩人だということを説明すると、サラフはそれなら仕方がない、とうなずいた。
「お前のお陰で昨日は女王陛下とお目通り叶ったし、もう帰るか」
「もうですか?」
「お前も迷惑だろう」
「そんなことはありませんよ。久しぶりに会えたんです。誰が迷惑なんて」
「そうか? あまり領地に帰ってこないし、西側の服装をしているし。もうこの父や兄や東のことは切り捨てたのではないか?」
 サラフは居心地悪そうにテーブルやシャンデリアを見回した。
 確かに、サラフとは違って宰相は西風の服装をしている。レースのクラバットを首に巻き、シャツの上にウェストコートを着ている。手袋は白く簡素だが真四角のカフスボタンがアクセントとなっている。外へ出るときは、その上にウェストコートよりも少し長いコートと、羽根の付いた帽子を身にまとう。
 絢爛なる西側の服装だ。
「切り捨てたとかそういう問題でなく、単に気候の問題ですよ。場所に合った服装をする方が過ごしやすいんです」
 本当はそれだけではなかった。
 宰相は東の出身である。故郷の東ばかり偏重していると西側の人間に疑われても困る。
 宰相がいつも西風の服装をするのは、西をないがしろにせず重要視しているというパフォーマンスの意味もあった。身分高い宰相といっても、いろいろと気を遣う。
「領地に帰らないのは、宰相の仕事が忙しいからですよ。まあ、宰相が暇になったら国も終わりだと思います。ね、喜んでくださいよ、父さん」
 息子にそう言われ、サラフは不満を残しつつ食事を進めた。
「忙しい、か……だからなのか」
「何がです?」
「お前に結婚の話が全然ないことが」
 ヨーグルトの最後のひとすくいをしようとしたところでスプーンが止まった。
「儂だってもう年だ。そろそろ孫の顔が見たいんだが、なあ」
 なあ、と言われても。
 答えに窮して、矛先をそらそうとする。
「順当に考えて、まず兄さんの結婚の方が先でしょう」
「それがな、ラシードはお前が結婚してからだと言ってなあ」
 宰相は呆れた。
「何で弟が先になるんですか。おかしいですよ」
「……きっとラシードは、お前に負い目を感じているんだ。ラシードは小さいときから病気で、領地を継ぐのは次男のお前、みたいな雰囲気があっただろう? それが病気が治ってラシードが継ぐことになると、東にお前の居場所がなくなって、ラシードは申し訳がないと言っていた。病気だった間に赤字だったうちの領地の財政を立て直したのはお前だし、なんだかいろいろ悩んでいるようだ」
 宰相は複雑な兄の心中を思い浮かべた。
 それは理解できるものであるが、身近な人間としては、困ってしまう。
「もう済んだ話ではありませんか。兄さんは領地を継ぐことが決まって、私はこうして宰相をやっていて、万々歳です。兄さんに、負い目なんて感じないでくださいと伝えてください。孫がほしいというなら、順当に兄さんの方に圧力をかけてください」
 宰相はヨーグルトをゆっくりと食べ終わった。
「……うむ、実のところ、お前から直接そう言ってもらうために来たようなものでな。すまんな。……だが、ラシードを気にせず、かわいい若い嫁を連れてくるなら構わんからな。儂の希望としては、金髪のちょっと幼いような女性がいいんだが」
「父さん好みの女性と私が結婚してどうするんです」
 まったくもう、と宰相は苦笑した。
「まあな、しかし儂は信じられんよ。ありがたくも宰相なんて地位について、どうして結婚話がないんだ? 普通、若くて独身の男が宰相なんて地位についたら、誰だって娘を嫁にやろうとするだろう? ……お前、こっちで何をしたんだ?」
 サラフは本当に不思議そうに首をかしげている。
 答えようもなく、宰相は押し黙った。
 女王陛下一直線な宰相は、周囲にもそれがいつの間にか知られていた。相手が相手ならまだ話はあっただろうが、それは誰もが一歩後ろに下がらざるを得ない女王陛下。
 宰相と女王の関係を量りかねた貴族の人々は、慎重にも、少しでも女王の機嫌を損ねる可能性のあることはしなかったのだった。
 ので、若い・地位高いと好条件の揃った宰相でありながら、驚くほどもてない状況である。
 結婚話がわんさかやってくるようなのもうんざりするだろうが、きれいさっぱりない状況というのも、宰相はちょっとさびしい。
 女王陛下が振り向いてくれれば、そんなさびしさなんて吹っ飛ぶと思うのだけれど。
 かわいそう、と言われた心が暗くなった。


 城を案内するコースは多彩なものがある。それだけ見て回るものが多いためだが、定番の外せない場所というのがある。
 それが、『王の間』だった。
 コツン、コツンと宰相の靴の音が響く。デュ=コロワの竜の鱗で作られた鎧がぶつかり合う音も響く。
 東西南北四方に女王の絵が飾られている。
 中央部には、神獣たる竜の彫像があった。天井に届かんばかりの大きさだ。両の翼を広げ、威嚇している。
 デュ=コロワはしばらくじっくりとその彫像を見ていた。正面から見上げ、右から、左から、後ろから。細かな彫刻を食い入るように見ている。
 宰相は目を丸くした。何人かをここに案内したことがあるが、竜の彫像にここまで関心を向ける人はいなかった。大体、即座に周囲の女王の肖像画を見て回るものである。
「……すばらしい彫像だ。本物の竜と寸分違わない。これを作った人物は、本当に竜を知っている。この爪の形も、翼も、まったくそのままだ。普通の竜の彫像は、よく翼の形を間違えているのが多いが……」
 デュ=コロワの細い目の中にある眼が、生き生きと光る。
 本当に、竜が好きな人なのだな。
 宰相は彼のことを再認識した。
 ふとデュ=コロワは竜の彫像を見るのをやめ、後ろにいた宰相に、ばつが悪そうにして振り向いた。
「すまない。竜に関するものを見ると、止まらなくて」
 いいえ、と言うように軽く宰相は首を振った。
「では、陛下の肖像画を順に御覧いただきましょうか」
 ようやく、この部屋の目玉である女王の肖像画を見て回ることになった。
 絵は適当に並べられているものではない。誕生から現在までを、時系列順に並べている。
 最初は六歳頃のかわいらしい姿。引退した先王と共に立っている。女王は幼いとはいえ、どことなく現在の面影はある。大きな目が愛らしい。
 ただ、この頃の女王の――当時は王女であった女王の頬には、両翼のある竜が肌の上にいる。
 次のものも、騎士団に入団した頃のものも。
 デュ=コロワはその鎧を身にまとう女王の絵の前で立ち止まっていた。王女であった女王は、兜を脱いでそれを腰のあたりに抱えるように持っている。現在でも帯びている大剣は、このときの絵の彼女も、腰にぶら下げている。
 しみじみとデュ=コロワは口にした。
「この鎧姿の女王は、本当に懐かしい」
「知っているのですか?」
「ああ。陛下が騎士団にいたとき、親しくしてもらっていた」
 デュ=コロワが古くからの女王の忠臣だとは知っている。
 しかし、女王が入団した騎士団と、デュ=コロワのいる竜騎士団は違う騎士団だ。接点などないはずだが。
「竜について研究しているわたしは、陛下が『泰平を築く覇者』として、竜に同族と認められていることを知った。研究をすすめるためにも、陛下のいたフォートリエ騎士団へおもむき、よく話をしたものだった」
 研究、というと、もはや竜好きというレベルを越えている。彼は竜の専門家というわけか。
 デュ=コロワは細い目を更に細めて、苦笑した。
「と言っても、なぜ陛下が同族として認められているか、具体的なその原因はわからなかった。だから、わたしがフォートリエ騎士団に行って話すことはといえば、互いの飼っている竜の話ばかりだった。たまにブッフェンが口を挟んでな」
「ブッフェン……確か、現在のフォートリエ騎士団の団長だという?」
 宰相はちらりと顔を見たことがあるくらいで、話したことはない。あまり城まで来ることがない人だからだ。女王の昔なじみだとは聞いている。
 彼は夏に、御前試合へ参加しにやって来る。
「ブッフェン様とはどのような方なのでしょうか?」
 彼も昔なじみだというなら、知っているだろう。そう思って宰相が気になった疑問を訊いてみると、とたんにデュ=コロワは難しい顔をして、眉根を寄せた。
「……剣は強い男だ。性格は……なんとも言えん。精神的安定を求めるなら、会わないことを勧める」
「は。そ、それはどういう意味で……」
「話せばわかる」
 会わないことを勧められながら、話せばわかると言われる。
 なんだそれはと、興味がわいた。が、少し怖いような気もした。
 詳しく説明せずデュ=コロワが歩き出したので、宰相も先に進む。
 女王は絵の中で成長していく。
 そしてついに、戴冠した女王の絵が圧倒感をもって、見る者の前に迫った。
 王冠、錫杖、マント、首飾り、髪飾り、勲章。ごてごてしく飾り付けられた女王の輝ける瞬間。
 宰相はこれまで何人もの要人をこの『王の間』に案内してきた。大抵の人は、うんざりするほど一枚一枚の絵の女王のことを褒め称える。だが、誰もがこの絵の前で立ち止まり、称賛の言葉が止まる。
 それまでの彼女の絵にあった、完全に両翼のあった竜のあざが、片翼だけ消えているからだ。きれいさっぱりと。
 今まで案内してきた人は、戸惑い、宰相に説明を求めるように目を向ける。
 だが、宰相だとてなぜだかは知らない。宰相が宰相として就任したときには、すでに女王には片翼がなかった。なぜなのかを知ろうとしても、王宮では、話すことがタブーだという雰囲気があった。
 女王はこれを訊かれると必ず不機嫌になり、決して語ろうとしないからだ。
 各国の要人はそんなことを知らないから宰相に説明を求めるが、それをかわすのが毎回の苦しいところだ。
 デュ=コロワも女王の片翼の竜を注視している。
 だが宰相に説明を求めることはなかった。表情のとぼしい彼は一度ゆっくり瞬きをし、大理石の床に視線を落とした。絵は見ていないのに、足は縫われたように動こうとしない。
 竜に強い関心のある彼にしては、不自然だった。頬の竜のあざにだって、関心がないはずがない。いや、女王の昔なじみであるということは、彼は何か、知っているのだろうか。
「デュ=コロワ様。陛下の片翼の竜の理由を、知っているのですか?」
 彼はすぐに首を横に振る。
「さあ」
「そうは見えませんが」
 彼の表情を読むことは難しいが、空とぼけられている気がする。
「本当に知らない。私は皮膚の専門家ではないのだから」
 デュ=コロワは淡々と、重ねるように言う。
 彼は命の恩人だ。追い詰めて訊くことはできない。宰相はこれ以上追求できなかった。
「好奇心は身を滅ぼす」
 突如、デュ=コロワはぽつりと漏らした。
 その匂わせたものを気づかないほど、宰相は子供ではない。ひんやりとした目をデュ=コロワに向ける。
「……素晴らしい格言だとは思いますが、竜の研究をなさっているデュ=コロワ様がそれをおっしゃるとは。研究とは好奇心の塊だと思っていましたが」
 デュ=コロワは冷たい宰相の言葉を真っ向から受けながら、平然としていた。逆に、宰相を糾弾するように強く言葉にする。
「わたしは人間について話している。竜と人間とは違う。竜と違って、人間は醜く、弱いものだ。……わたしは陛下を妹のように思う憐憫の情を持ち合わせている。そのわたしが言う。あなたは何も知らないでいるべきだ。それが女王のためにも宰相のためにもなるだろう」
 宰相は反論する口をつぐんだ。
 直接的な、足を踏み入れるな、との圧力だ。
「陛下のため、私のため……ですか」
「自分の地位が安泰だとは思わないことだ。あなたはとても細く壊れやすい吊り橋を渡っている」
 宰相という地位が、根のしっかり張った大樹のようなものだとは思っていない。
 若い自分がその地位についたように、決して、長続きしやすい職種でもない。時代、国や王が求めているもの、社会情勢、考え方、さまざまなものに合致した偶然の力は大きい。
 ここまで言われては、関心を抱かないはずがない。デュ=コロワが口を閉ざしても、宰相の力を使えば、無理矢理にでも誰かから知れるだろう。
 しかし、この脅しの相手には、女王も含まれる。
 知ったところで女王に害があるというのも、女王に忠誠を誓う彼が言うのであれば、本当だろう。だからこそ、ここまで脅したのだろうし。
「なるほど。吊り橋から落ちないよう、静かにしていましょう」
 そう答えると、デュ=コロワはほっとしたように顔の筋肉をゆるめ、うなずいた。
 戴冠の絵を通り過ぎ、再び絵画の鑑賞が始まった。
 女王即位後のものは、きらびやかな絵が多い。王の権威を示すため、王の立派さを表すため、王に尊崇を集めるため。
 だが。
 最後の絵を見たとき、デュ=コロワは吹き出した。
「面白い絵だ。よくこんなところで飾るのを許したな」
「ええ、まあ……陛下がどうしても、と」
 宰相は苦笑いしながら、曖昧に口を濁す。
 二人の目の前にあるのは、他の絵と違って、暗い絵だった。きらびやかな装飾品は一切ない、女王の姿。
 タイトルは『暗黒の魔物』。
 瞳はたくらんでいるように暗く、口許も笑みを浮かべているものの嘲笑しているような形。少し顎を上げて見ている様は、見下す傲慢さを感じる。
 背景は黒々とし、顔も影が濃く差し込んでいる。明るさはほとんどない。
 傲慢そうでありながら、麗しい装飾品が一つもなく、ぼろいベールをまとって一人で立つ様子は、矮小な人間が偉ぶっているようなものだ。
 ――これらの評価は、描かれた女王自身の感想だ。
 画家は高名な人間だったが、さまざまな制限をする王国、女王というものに敵意を抱いている人間でもあった。
 できあがった絵を見て王宮は騒動になった。宰相も顔を青ざめて、画家の処分を考えていた。絵をすぐさま燃やそうとしたところで、女王は笑って許した。
『よく描けているじゃないか。このいやらしい表情といい、頼りなさそうに一人で立っている姿といい。良い仕事をしたと言って、画家に褒美をたんまり取らせてやれ』
 と。
 この『王の間』で、女王の一番のお気に入りだ。
 宰相はがっくりうなだれる。
「陛下の美しさを表した絵はいくらでもあるのに、どうしてこんな……」
「この絵が悪いのか?」
 後ろから声がした。気づかず、デュ=コロワだと思って答える。
「そりゃあそうですよ。こんな意地の悪そうな顔……」
「悪かったな、それは絵のせいではなく元からだ」
 少し低い女の声。
 これはまさか、と振り向くと、黒いベールに包まれた女性が、侍女を連れて立っていた。
 女王ではなかったか、とほっとしたのは一瞬。
 すぐにやはりそれは女王だと気づいた。
 いつもの派手目なベールではなく、地味な黒いベールで全てを覆い隠している。目許だけしか見えないので、頬の竜も見えない。
「元々私はこういう顔だ。逆に他のきらびやかに描いた絵を見ると、なんだかむずがゆくなる」
 女王はつんとして、他の絵にも目を向ける。向けたと同時に、苦虫を噛んでしまったかのような顔をする。
 そんなことはありませんよ、と本気で否定したが、女王は冗談を聞くように、本気とは受け取らなかった。
「――ところで陛下、なぜここへ、そんな地味な姿で?」
 デュ=コロワがいぶかしげに尋ねる。
 そういえば、いつも連れるはずの、緑の羽根の兜をかぶった近衛兵たちもいない。
 まさか――
「また近衛兵たちを撒いて、逃げてきたんですか!?」
 宰相が叫ぶように追求すると、女王は微妙な顔で笑い、ためらいながらうなずいた。
「……怒ったか?」
「…………。呆れて何も言えません」
「いつものことだ。気にするな」
 そんな慰め方をされたいのではない。
「今日は、宰相と一緒に行きたいところがあってな。お忍びで」
「行きたいところ? お忍び?」
 元気よく女王は首を前に振る。
 女王はデュ=コロワに顔を向けた。
「ということで、デュ=コロワには、宰相のアリバイ作りをしてもらいたい」
「……そんなサボリを見逃す理由なんてありませんが」
 デュ=コロワの言葉は冷たかった。
 彼は忠臣とはいえ、ただ女王を甘やかす人間ではない。
 女王を妹のように思っている、というより、娘のよう、というのが近いのかもしれない。
「理由ならあるさ」
 にやりと笑って、女王は右手を挙げた。親指にはリングがかかっており、そのリングにはひとつの鍵があった。
 金色の複雑な形状の鍵だ。
「これは『竜の間』の鍵。この王の間の向かいにある部屋だ。いつもは誰も入れない。貴重で珍しく学術的価値の高い竜の絵がいくつも飾られている。――どうだ?」
 女王はくるくると鍵を回す。リングと鍵がぶつかり、金属音が鳴る。
 宰相はおそるおそる、デュ=コロワの顔を見た。
 ああ、やっぱり。
 デュ=コロワは回る鍵を細い目を精一杯開けて凝視して、ごくりと唾を飲み込んでいた。


「――それで、どこへ連れて行こうというのですか?」
 女王に連れられ歩き出した宰相は、周囲に兵士がいないかを確認しながら、まるで泥棒のように廊下を静かに歩いていた。
 前にいた白樺の森だろうか、池だろうか、それとも地下のワインセラーか。まさか北にある女王の居住する私的な部屋はないだろう。
 あれこれ考えていると、女王はいとも簡単に言った。
「ん? 城下だよ。城の外に出て、デートしよう」




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